お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし / 金子由紀子
2008/04/29
シンプルで、快適で、心地よい暮らしのためのモノを捨て、管理する工夫、ヒント、方法。
印象に残った部分をメモ。
・自分の管理能力を超えるモノを持たない。
・モノに関する、ダイエットとの共通点。
- 出ていくモノの量が、入ってくるモノの量と同じであれば、モノは増えない
- 入ってくるモノの量が、出ていくモノの量より多ければ、モノは増えていく
・モノを持たないための7つの生活習慣
1、もらわない
2、買わない
3、ストックしない
4、捨てる
5、代用する
6、借りる
7、なしで済ます
・服の用途4シーン
- 仕事
- 遊び
- 普段
- フォーマル
・服の衣替えの4シーン
- 肌寒い春秋
- 上着のいらない春秋
- 真夏
- 真冬
・プレゼントや頂いたものを処分するときのコツ。
- 写真をとり、送ってくれた人の名前と時期を写真に書き込んでおく
・タイムイズマネー?
- 私たちの周りにあるモノは、形を変えた私たちの時間なのです。
「時は金なり」というのは、現代社会の常識ですが、これは言い換えれば、「時はモノなり」ということでもあるのです。
ですから、周囲にモノが溢れていて、しかもそれを生かしきっていない人は、せっかく手放した自分の時間をちっとも回収できていない、ムダにしてしまっている、ということになってしまいます。それにもかかわらず、
「生かせていないのは、今あるモノがつまらないモノだからだ。”いいモノ”だったら、ずっと大切にするし、上手に使えるはず。今よりもいいモノが欲しい」
と思っているのだとしたら、何だかヘンです。
だって、そのためには、もっとたくさんのお金が必要で、そのためには、もっとたくさんの時間を売らなければならないのですから。
そうして手に入れたモノを、その人は本当に有効に使えるのでしょうか?
有効に使えるかどうかもわからないモノのために「忙しい、暇がない」と嘆いているのだとしたら、本末転倒なのではないでしょうか?
・忙しい!と言わない
- 「時間を有効に活用」するために、ムダを減らすことばかり考えていると、生活は、表面的にはとても効率的になります。
しかし、効率的な暮らしって、不合理な人間の生理に合わない部分があるので、どこかに無理が生じる。すると、どういうわけかギャンブルにはまったり、お買い物に走ったり、お酒や過食に逃げたりする人が必ず生まれる。それが、現代の抱える病理ではないでしょうか。
「たっぷりした時間」って、「頑張って働いて、いつうか手に入れる時間」じゃなくて、「今、ここにある一瞬」のことなのではないでしょうか?
今日という日の24時間は、どう頑張っても、30時間にはなりません。
でも、今、ここにある一瞬は、とても確かです。いつか手に入れる長期休暇よりもはるかに確実です。
その確実な一瞬を、その目で、その手で味わい、楽しむことができれば、それこそが「たっぷりした時間」を私たちに与えてくれるのだと思います。
・持たない暮らしとは、「今」を大切にする暮らし
- 「モノ」は時間の代名詞でもあるので、「持ち続ける」ことは「過去」にしがみつくことかもしれませんし、過剰に「備える」ことは「未来」の心配ばかりして、今を生きることから逃げているのかもしれません。
今だけに着目して、今を生ききる暮らしには、モノがあまり必要ではありません。
その代わり、「今」を大切にする人は、「今」何をすべきか知っています。
泣き叫んですがってくる子どもの話は、どんなに「忙しく」ても、「今」聞いてやらなければなりません。
力をなくして途方に暮れている友達がいたら、「今」勇気づけてあげなければいけません。
それ以外に大切なことなんて、いったいあるのでしょうか?
自分が大切なものを見失わないために。
「今」を生きる自分でいるために。
そのために、「持たない暮らし」をはじめましょう。
about me
@remore is a software engineer, weekend contrabassist, and occasional public speaker. Read more