「デジタル一眼」上達講座 / 田中 希美男
2009/05/24
2年前にデジタル一眼を買って以来、我流で写真を撮り続けてみたものの、
自分の撮影の知識も技術も買った当初から一向に伸びず、
このままうんちくの一つも語れないのは情けないと思い読んでみた本。
内容は良かった。具体的にすぐ使えるカメラの設定や撮影の方法がのっていて、
写真も豊富に挿入されていてわかりやすかった。
読後、うんちくが語れるようになるわけではないけど
何も知らない人が読むと、確実に撮影技術が上がります。
以下、気になった点のまとめ。
■基礎知識
・レンズの画角とは、そのレンズが綺麗な像を得られる範囲。
同じレンズを使っても、焦点距離が下記の比率に応じて大きくなる。
35ミリ版フルサイズ:1倍
APS-Hサイズ:1.3倍
APS-Cサイズ:1.5~1.6倍
フォーサーズサイズ:2倍
※いま使っているNikon D50はAPS-Cサイズ相当。
・レンズの呼び方。
~24mm:超広角レンズ
24~35mm:広角レンズ
50mm前後:標準レンズ
70~300mm:望遠レンズ
300mm~:超望遠レンズ
■カメラ設定
・オススメの設定は、
露出モード:プログラム
ISO感度:オートISO感度
ホワイトバランス:オート
画質モード:JPEG
画像サイズ:Lサイズ
JPEG圧縮モード:ノーマル
手ブレ補正:常時ON(レンズ内蔵、カメラ内蔵問わず)
・デジタルカメラを使いこなすために最も重要な3つの設定は、
「露出補正、ISO感度、ホワイトバランス」
・ピント設定は中央1点のスポットAFにする
・125分の1秒よりもシャッタースピードが遅くなると、ブレる確率が高くなる。
ISO感度を上げてやることでシャッタースピードを調節が可能。
・オートISO感度の機能のうち、ISOの上限限界や
シャッタースピードの下限限界の機能を活用する
■撮影技術
・露出補正で白いものは白く(プラス補正)、黒いものは黒く(マイナス補正)写す
・光の当たっているところ(ハイライト部)よりも、影(シャドー部)をよく見る
どのくらいの大きさの影が、どのくらいの強さで、どこに出ているか、という風に。
・かなり逆光での撮影がオススメ。
- 人物(特に女性)
⇒逆光であればイヤな影が顔に出てこない。
顔に合わせて露出を変えれば背景が白っぽくなり、立体感が出てくる。
⇒女性はプラス補正(肌が白く映る)、
男性はマイナス補正(顔の影が出て重厚な雰囲気に)で写す
- 料理
⇒立体的に見える。作ったばかりの新鮮な感じが表現できる。
・水平線か垂直線のない写真はカッコ悪い
・「泣かせの前ボケ」で風景写真を撮る。
⇒絵に立体感が出たり、ソフトな印象の写真になる
・夜景は、可能であればISO感度を上げずに撮る。
ISO感度を上げると、微妙な階調描写ができないため。
・三脚を広げたときの脚の配置は、
レンズを向けている方向と脚の一本を同方向になるようにする。
about me
@remore is a software engineer, weekend contrabassist, and occasional public speaker. Read more